2010年11月26日 大阪サンケイホールブリーゼ

坂本龍一は(わたしが)中学生のころから大好きで、でも今回は大貫妙子とのプロジェクトで歌ものだし…。
と、軽く流していたのですが、大きな間違いでした。ごめんなさい。

UTAU TOURはUstreamで中継があって、前の公演をいくつか視聴していたのですが、軽く流したのは大きな間違いだと確信しました。確信したのですが、金銭的な問題とか、12月11日(土)午後4時から東京国際フォーラムの公演をWOWOWが生中継するらしくそれを観ようかと…まぁ生で見るのはあきらめていたのです。するとTwitterで2名ご招待という話があったので『パァッ』と念を込めて(本当にやりました)応募したところ、なんと当選しました。びっくり。

この招待の話がとてもTwitterらしいスピード感で、前日の11月25日の夜に募集(?)があって、翌公演当日の11:00に当選連絡があって、開演が19:00。Twitter以外の手法だとちょっと難しいだろうと思います。メディアの最先端に乗っかった気分。

UTAU TOURは、~坂本の楽曲に大貫が言葉を紡ぎ唄うALBUM『UTAU(うたう)』。(中略)これを携え展開する日本国内ツアー。
ステージ上には坂本龍一と大貫妙子の「ふたり」だけという究極のミニマル空間で「うた」を追求します。~(Webより抜粋)というもので、POPsでもClassicでもないジャンルを超えたところにあるものだとわたしは感じました。(iTunesにCDを取り込むときにジャンル設定をどうしようかと本気で悩んで、UTAUというジャンルにしてしまおうかと思ったほど。)

公演は、最初しばらくに違和感を感じました。教授のピアノがこんなに丸い音だったかしらんという違和感。数曲が過ぎて教授の独奏に入ってしばらく…で気付きました。教授がかなり抑えた演奏で入ったのだなぁと。こういう気づきは会場で聞かないとわからないかもしれませんね。

大貫妙子はよくその繊細な声をコントロールできるなぁと…このようなことをプロに言うのは大変失礼だと思いますが…でもその繊細な声が教授のピアノとよく合うんですね。失礼ついでにもう一つ言っちゃうと、音数が少なくスローテンポの曲ばかりでよく歌えるなぁと…技術的に難易度がかなり高いと思うのですが、いやさすが。

M.C.も楽しかった。教授がファム・ファタールという映画の音楽で、監督の要望で作ったラベルのボレロに似せた曲 Bolerish の話は面白かった。著作権的に問題ないように作ったのにオーケストラアレンジがボレロそのまんまで、フランスだけはアレンジにも著作権が及んで危なかったとか。Bolerish は演奏もありました。(ファム・ファタール(サントラ) amazonで視聴できます)

『a life』という曲でピアノ以外の音が聞こえてアレ?と思ったのは、オンタイムでピアノの音を加工してPAに出していたのかなぁ。CDではトイピアノっぽい楽器が上に重なっていましたがその音とは違う印象を持ちました。

アンコール1曲目のMerry Christmas Mr.Lawrence(戦場のメリークリスマス)。同じ戦メリは一つもないと誰かが言っていたのをTwitterで見ましたが、その通りだと思います。この日の戦メリは重かった。ずっしりとかなり重かった。これはこれでいいなぁ。

とすっかり楽しんできました。とても良かった。招待に当選した幸運に感謝しています。
TOURは、12月22日の札幌まで続いています。興味のある方は足を運ばれてはいかがでしょうか?
#って、おまえが言うな>ヲレ (笑)

追記:拍手のタイミングが微妙に早かったのが気になったのですが、どうやら大阪だけっぽいんです。大阪人のせわしなさが出てしまったか(笑)。

追記その2:トイピアノじゃなくてチェレスタで、ピアノからmidiでmotifを鳴らしているのだそうです。(ピアノの演奏情報を、motifというシンセサイザに送って同時に鳴らしている)

UTAU(2枚組)

 

ryuichi sakamoto: playing the piano | out of noise – north american tour 2010 03/Nov/2010/Wed San Francisco,CA/USA – Regency Ballroomを聞きました。実にすばらしかった。Ustreamで無料放送していたのです。ライブは生ものということで録画なしの放送(生モノ以外の理由も見え隠れしていますがw )。サンフランシスコでやっている教授のライブを高音質で楽しめるなんてしばらく前には想像もできなかったことですがいい時代だ。2度ほど何秒か音が途切れましたが、比較的安定して視聴できました。

驚いたことに、送信側はMiFiの回線を使っていたとのこと。MiFiの説明は省きますが簡単に言っちゃうと携帯電話の回線で放送していたらしい。できるんだねぇ。びっくりだ。2時間、よく途中で切れなかったもんだ。視聴人数は6500人ぐらいだったかしら。平日の昼間にこの数字はすごい。

ライブは教授の最近のスタイルである2台のピアノによるソロ演奏(1台のピアノは自動演奏)。教授のピアノは年々ダイナミックになってきた気がします。とくに低音の響きが絶妙。なんであんなにガツガツ低音弾いているのに音が濁らないんだろうと…プロ相手に何を言うかと突っ込まれそうですが…感心して聞いていました。

観客の反応も良かった。最初の何曲かはピーンと張り詰めた空気が流れていて、曲間の拍手もない…それはそれで心地よい空気でしたが、途中から拍手や歓声が大きくなってアンコール1曲目のmerry christmas mr.lawrence(戦場のメリークリスマス)では曲が始まると同時に大歓声。そしてすぐに観客が静かになって曲の世界へ。よかった。

ツアー最終日も同じくUstreamで放送されます。『次回は最終回。日本時間土曜午後1時、ロスからお届けします』だそうです。

 

John Smithのライブに行ってきました。場所はIrish Pub Gnome

まずは誰だ?という説明をしなくてはいけないのが少し悲しいのですが、なんせ名前がJohn Smithです。Wikipediaのページを見ると、『日本語での山田太郎やドイツ語でのハンス・シュミット (Hans Schmidt) のように、最も一般的な人名として認識されている。そのため、偽名の代名詞としても用いられており…』などと酷いことが書いてあるわけです。あまりにありふれた名前なのでGoogleで検索してもなかなかたどりつけないという困った状況。

Official: http://www.johnsmithjohnsmith.com/
Myspace: http://www.myspace.com/johnacousticsmith

…っていうか、ドメイン名とか、IDを取得するのに、苦労した形跡が… ;)

(日本のオフィシャルサイトは『ココ』

脱線しましたが、フォークミュージシャンです。ブリティッシュ・フォーク。わたしを知っている人は、なんであなたがフォークを聞きに?と思ったでしょうが、その通りです。わたしは音楽と歌詞を同時に処理できない脳を持っているらしく、日本語の…例えばかなり単純な童謡を聞いても、歌詞を聞き取るのが難しいのです。当然みんなわたしと同じように歌詞カードなどを見て、咀嚼しているのだと思っていました。どうやらわたしは人と違うらしいと気付いたのは20歳台後半ぐらい…というぐらいのかなりの天然ものです。なので歌詞が分からないと、面白味が伝わってこないジャンルの音楽というのは、あまり興味がない。

で、なぜ John Smithに興味を持ったかというと、YouTubeで動画を見たから。

ギターがすごい。これはぜひ目の前で見たい。と、ライブを観に行ったのです。それはもうギターを見たいので、かぶりつきの席に厚かましくも座って、本当に目の前で演奏を楽しみました。感想はすごかった…としか言いようがない。期待していたギターは予想通りにすごかった。あのギターを目の前で見れた私は幸せ者だ。あれだけギターが弾けて、さらに歌えるのはすごい。普通はどっちかが中途半端になるものだよ。すごい。…ということを書けるということは、ちゃんと歌声も楽しんでいたということなんですね。わたしは歌声で感動するということはめったにないことなのです。申し訳ないけど、歌詞の内容はさっぱり聞きとれていない(そもそも英語だし…)んですが、歌声もたっぷり楽しめました。いやぁよかった。ライブの構成もよかった。とても自然に彼の世界に入っていくことができた。もうひっくるめて、すごかった。良かった。

実はぜったい目の前で見ると決めていたので早い時間に会場に入ったのですが、John Smithさんがいらっしゃったので、ライブが始まる前にCDにサインを頂きました。その時に名前を聞かれたのですが、ライブが終わって帰る前にありがとうと挨拶したときに、わたしを名前で呼んでくれたのです。初来日、1回目のライブの前に、サインをするためにきいた外国人のわたしの名前を…。いい人だよ。John Smithさん。

今週末は東京でインストアライブなど、たくさん活動されるようです。行ける人はぜひ。情報は『ココ』

 

SHUGO TOKUMARUのライブに行ってきました。Port Entropy Tour 2010 Kyoto

初体験のSHUGO TOKUMARUライブでしたが、いやぁすごい。なにがすごいってギターが安定している。よく歌いながらそんな難しいことができるねと感心。プロにこういう言い方は失礼だけれどいやぁすごい。
それと音を緻密に組み重ねてアルバムなどを作る人だと思っていたので、アルバムの音がそのままライブで出てきたことにびっくり。TVやネットの映像で見てはいましたが、実際生で聴くのはまた違います。

病み上がり(風邪)にスタンディングのライブはちょっときつかったのですが、すっかり楽しんできました。

あ、無印良品のCM曲の生演奏を聞けるとは思わなかったです。すんごいうれしい。 ;)

 

(amazon)

(iTunes Store)

全くわたしのアンテナに引っかからなかったアーティスト。こういう音楽は大好きなのにどうしてわたしのアンテナに引っかからなかったのか、自分の感度の悪さを大いに責めている。情けない。

ニューズウィーク日本版の特集「世界が尊敬する日本人100人」にリストアップ、バンクーバー五輪のキャンペーンにも楽曲が起用、多くのCM曲も手掛けているので知らずに聞いている人も多いと思う。
先日、NHKトップランナーに出演した時は、わけのわからないことを言い続け、不思議ちゃんキャラクターぶりを大いに発揮。こういうアーティストはしばらく見たことが無いので、実に楽しみ。

 

アコースティックギターでガンダムの名曲を…という企画。
あのお台場に建っていた実物大ガンダムとのコラボレーションで、DEPAPEPEで「跳べ!ガンダム」を演奏したのがきっかけのようです。
全曲アコースティックギターによるカバーで、すべてインスト。

このCDのいいところ。

その1:アーティストが豪華。
DEPAPEPE、鈴木Daichi秀行、田川伸治、山本恭司、冨田勇樹、押尾コータロー、手島いさむ、小沼ようすけ、DAITA、Marty Friedman、SUGIZO。(CD曲順、重複省く)

その2:ファーストガンダムオンリー
ファーストオンリーですよ。もうそれだけで興奮してきますが、選曲がまた良いのです。
劇伴(伴奏音楽)って結構覚えているもんですね。

1. 翔べ!ガンダム
2. ~Interlude~ 長い眠り
3. シャアが来る
4. いまはおやすみ
5. ~Interlude~ サブタイトル
6. きらめきのララァ
7. 永遠にアムロ
8. ~Interlude~ ザビ家参集 (M-46)
9. 砂の十字架
10. スター・チルドレン
11. ~Interlude~ 戦いへの恐怖
12. 哀 戦士
13. 風にひとりで
14. ~Interlude~ ガンダム起動 (M-3)
15. めぐりあい
16. ビギニング

その3:CDジャケットの写真がもう笑えて…
ギレンの演説をバーで飲みながら見ているシャアという設定だそうです。Zeonic Whiskyって。タバコとライターも…。

少し残念なのは、UNPLUGGEDというタイトルになっているわりには、あからさまに複数のギターがオーバービングされていたり、レコーディングエンジニアが頑張っちゃったんだねという音になっているところですが、まぁそうなっちゃいますよねぇ。もっとラフな音を期待していたのですけれど。

でも、このCDはおすすめ。いいですよ。

ブックレットに誤植があったようで、一時的に在庫があちこち無くなっているようですが、ギターマガジンまでガンダムになっちゃっていますから、すぐに増産するでしょう。ギターマガジンには一部の楽譜が載っています。

 

押尾コータロー インディーズ時代のCD。押尾コータロー offcial siteで購入できます。

ピアノレッスン(映画のあれ)や、リボンの騎士(アニメのあれ)など、幅広く楽しめます。ギター一本で技術的にすごいことをしているのにそれを感じさせないのが押尾コータローのすごいところ…。帯には『限界点の厳しさを痛感しているあなたに捧げる一枚です。トゲだった心を癒してください。 FM802 ヒロ寺平』という紹介文が載っていました。

このCD。実は(著作権法的に)人には言えない方法で入手してしまったのですが、すばらしかったのでちゃんと買いました。寝る前によく聞きます。

 

Alamaailman Vasarat - Huuro Kolkko

フィンランドのミュージシャン。いまだにバンド名を覚えられません。アラマーイルマン・ヴァサラット(日本人にはハードルが高い名前だと思う…)。ホーンセクションにチェロ2台、ドラム、キーボードというよくわからない構成ですが、音楽もよくわからない。PVなんかもっとわかんない。でもなんか良いのです。

アルバムを聞いた感想をtwitterで『どこかの国の伝承物語を知らないはずの言葉で聞いているような、不思議な感じがします。 』とつぶやいたら、THE MUSIC PLANT(日本でアラマーイルマン・ヴァサラットを扱っているレーベル)の人から、『名言!』とほめられました。まぁそういう音楽です。

まもなく日本公演。行きたいけど、行けない…。
→ フィンランドの音楽集団 「不思議世界」音色で表現 asahi.com(朝日新聞社)

 

ウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロのライブアルバム。初回生産限定盤はDVDもついています。集大成って感じです。マイケルジャクソンのスリラーをウクレレ一本で弾いちゃう人はジェイク・シマブクロぐらいでしょう。サクラ・サクラは、西洋人がアレンジした日本の曲という感じでいまひとつでした。いやまぁでも、ウクレレ一本でこれだけ楽しませてくれるジェイク・シマブクロはすごい。もちろんCrazy G(ウクレレを弾く人はこれを一度は弾くという有名曲)も収録されています。正確な超速弾きがたまりません。amazonで視聴できます。

 

2008年6月15日、Yellow Magic Orchestra 28年ぶりにロンドンで行われたライブのDVD。音は先行してCD(LONDONYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN LONDON 15/6 08-GIJONYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN GIJON 19/6 08-)が発売されていたのだが、今回は映像。こういうのが見たかったというツボをついているすばらしい映像。ワンシーンが長く、変な装飾(画面が何分割化されてコンマ何秒遅れで映像が流れていくとか、変な色でフラッシュしたりとか…)が無い映像。ドイツの映像作家(Carsten Gebhardt)の仕事らしいですが、技巧的にすごいことをやっているわけではないのに、退屈しない…むしろ安心して楽しめるし、気になるところはしっかり映っているという構成の妙。会場でライブを見ていたという誤解すら持ってしまうすばらしい映像。

音は、先行して発売されていたCDより、よりライブ寄りの音。誤解を恐れずに書いちゃうと、不愉快に感じる演出上の音もかなり前に出てきている(おそらくはCHRISTIAN FENNESZが出しているだろう音 ;) )。CDでこの音を聞かされるとちょっと…と思うが、映像と一緒ならこの音の方が良い。この映像のために坂本龍一も参加して作られた新たなmixは、各自が演奏している音がはっきりわかってとても良い。

2枚目には、サポートメンバーや裏方含めてのインタビュー。これもファンには鼻血ブーな内容だ。CHRISTIAN FENNESZと、伊瀬聖子のインタビューが興味深かった。GIJON(スペイン)でのライブも6曲収録されているが、これはちょっとおまけ的なもの。映像素材不足を編集で補ったという感じ。

パッケージデザインは、Carsten Nicolai(Alva Noto)。raster-notonレーベルっぽいパッケージですなぁ。メインのロゴはよくわかんないなぁと思っていたら、ロンドンの郵便ポストのパロディ(?)だそうです。

総じて、超おすすめです。すばらしい。

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