



今年、6月15日にイギリス/ロンドンで、6月19日にスペイン/ヒホンで、行われたYELLOW MAGIC ORCHESTRA名義のライブ。わたしは6月4日までヨーロッパにいたので、その流れで行っちゃうか!と本気で悩んだのですが、結局断念しました。まぁそんなわけでちょいと思い入れのあるライブだったりします。まぁそんな事情が無くてもYELLOW MAGIC ORCHESTRAってだけで、思い入れは『たっぷり』ですけど。
YELLOW MAGIC ORCHESTRAといえば、コンピュータによる自動演奏というイメージを持つ人が多いが、あれは広告戦略である。実際には手弾きの量が、すくなくとも皆さんがイメージしているよりははるかに多い。大ヒットしたRYDEENも、メロディなど自動演奏に聞こえるように手弾きで演奏されている。だから、 YELLOW MAGIC ORCHESTRAは、ライブができるバンドなのである。まぁコンピュータによる自動演奏を多用しているのは確かだが、それに頼っているミュージシャンではない。
で、今回の2組のCD。観客のノリは圧倒的にスペインのほうが良い。これはライブの内容というよりは、観客の国民性という気がする。事前にそれを意識したのか、ロンドンのほうが比較的抑え目に構成されていて、スペインのほうがグルーブ感が増している。例えば Riot in Lagos は、ロンドンではコンピュータがリズムを打っている(=打ち込みだった)が、スペインでは生のドラムになっている。他にもわかりやすい部分では、 Rydeen 79/07の間奏部分など、ロンドンとスペインでは、演奏が全く違う。クールなロンドン、熱いスペインって感じだ。
この演奏は、後日DVDも発売されるようだが、まずはこのCD。たっぷり楽しめる。個人的な着目点は、細野晴臣の歌声だ。最近、カントリー&ウェスタンスタイルでガツガツ歌っていて、本人も声が出るようになったとコメントしているが、本当に声がよく出ている(以前の素人が歌ってますというテイストもわたしは好きですが…)。ラップ調の歌まで歌える60歳というのは、すごいぞ。いろいろあこがれるおじさんだなぁ…。
iTunes Storeなどで試聴できるが、とりあえず聞くならCUE。とても美しい。クリスチャン・フェネス、高田漣、権藤知彦というサポートメンバーの良いところが出ていると思う。細野晴臣の歌声を聴くなら、Sportsmen。
余談だが、CDには曲の解説など、いわゆるライナーノーツというものがついてこない。それに相当するものは、CDショップでパンフレットとして無償配布されている。それはどうよ?
さらに、余談。完全限定生産 Box setというものも売られているが、2組のCDにTシャツを付けただけという微妙な商品だ。価格的にもTシャツ分が上乗せされただけだろうものになっていて、YMOフリークのわたしも買う気にならなかった。
